私の大好きな大好きな祖母とは、実は私は血のつながりはありませんでした。
でも、そんなもの全然関係ないほど祖母が大好きでした。
そんな祖母は、私が25歳の時に亡くなりました。
亡くなった時、就職して離れて住んでいた私は、すぐに駆け付けることが出来ず
死に目に会えず、しばらくショックで立ち上がれなかったほどです。
この大好きで、怒る事を忘れたかのような穏やかな優しい品の良い祖母が
夢に現れたのは、49日を過ぎたころではなかったかと思います。
綺麗な部屋で、きれいな着物を着て現れた祖母
それは、私が悲しみに暮れていたある日。49日も盛大に行って(私は何故か呼んでもらえず、知らないうちに終わっていたのでしたが。。。)祖母が居ない実家に行っても、祖母の匂いのする部屋で、祖母のいた思い出に浸って、思慕の念に明け暮れていた時でした。
私はリアルな夢をよく見ますが、またしてもリアルな夢に祖母が出てきました。
にっこり穏やかに笑って、きれいな着物を着て。元気で、明るく、そこに居ました。
部屋も綺麗で、明るく光りがさしていました。
「おばあちゃん!!」
懐かしさのあまり、夢の中で叫んだのでした。
祖母はにっこり笑って、何か私に話しかけていました。でも、良く聞こえない。
それでも、祖母の死ぬ前にずっと会えなかった期間があって、それをずっと後悔していた私にとって、祖母の亡骸を目にしたときに強く悔やみ、いつまでもその亡骸が目に焼き付いていたので
久々に見た祖母のその笑顔、元気な姿、綺麗な身なり、清潔で豊かな暮らしぶりがわかる部屋を目にしたことは、例え夢であっても とても幸せで安心できて、嬉しくて、幸せになれることだったんです。
住職が教えてくれた、夢の解釈-祖母の居場所
それから数日後、何かの用事でお墓参りをした時でした。
ちょうど通りかかった住職に声を掛けられ、しばらく話し込んでいました。
その時、そういえばと、夢で見た祖母の話をしたんです。
住職は黙って聞いていて、感慨深げに頷き、そして私に言ってくれました。
「あなた、良い夢だよそれは。
良い夢を見たね。良かったねえ。おばあちゃんは、良いところにいって幸せになっているよ。
49日を境に見た夢ということはね、今いるところを示しているんだと思うよ。
こういうところにいるから安心してねっていうね。
あなたが見たのは、綺麗な着物を着て豊かそうで、清潔な部屋で、元気で、穏やかに笑ってたんでしょう?そういう状態にあるってことだね。
だからあなたに、もう心配しないでいいよ、安心してねと言ってるんだろう」
この住職の言葉に、どれほど私は救われたでしょうか。
ずっと心にかかっていた、祖母の事。
今はきっと、この世でのいろんなことから救われて、幸せな状態になっているんだね。
心の底から、安心と、喜びが湧いてきました。
あれから〇十年。
今でも祖母の事は、つい最近の事のようにも思えます。
私の父母も、そっちにいったけど、どうしているかなあ。一緒にいるかな?
また夢で楽し気な暮らしっぷりを、見せてほしいなと思います💖