これまでにちょろちょろと書いてきたこのテーマ(というほどのものでもない)ですが(^^;
今日、ふと思い出したんで書いてみます。
思い出した時に書かないと忘れるので~(笑)
最近、テレビのCMでもやってますね。
「日本のお葬式」って高い~みたいなアレ。アレを見るたびに「そうだよなあ」と一人頷いています。
「小さなお葬式」とかもありますよね。
私の父母が亡くなった時、この二つは候補になかったんですよね。。
最初は、これでいいじゃん、、と思ってたんです。お金もないし、豪華なお葬式なんてお金持ちがやるもので
遺産もなければ予算もないうちみたいなボンビー遺族には無縁だよ、、、、と。
それが。
田舎の恐ろしさを知らなかったんですね・・・育ったはずなのに。
どこの家庭も当然のように行っていた「お葬式」。
小さなころから目にしてきたこの儀式に、どれほどのお金がつぎ込まれているか、無くても借りてでも
出さなければならない恐ろしい習慣(慣習?)があったとは・・・
小さなお葬式は許されない、葬式を出せば言えば潰れるとさえ言われた田舎の風習
怖いでしょ。これはもうオカルトです!(笑)
ホントの話、「お金がないからうちはやりません。安いところでお願いしたく。。。」なんて話は通りません。
なぜなら、田舎はほとんどが、その地域に座するお寺の檀家になっているからです。
檀家というのは、お寺に名を連ねる氏子みたいなものですかね。。
そのお寺のお墓を持っていて(多分買う?)そこの管理をお願いするので、管理費のようなものも発生しますが
檀家システムはそれだけじゃなく、お寺の改装や増築や改築、すべてにおいて発生する費用を檀家皆で負担する責務があるのです。
(これはどこの檀家も同じなのか、私の田舎だけがそうなのかわかりませんが)
「お寺の屋根を直すので〇十万かかるので、その費用をお願いします」とか
今度本堂を新しく建て替えるのでその費用を〇年間分割で皆さんから徴収します」みたいなちらしが回ってきます。。。。
お布施という名で、50万だの100万だの豪快に納めるお金持ちの檀家さんもいます。
ご老人だけのおうちは、年金生活ですからそんなわけにもいかず。。
分割で何十年もかけて支払うと聞いたこともあります。恐ろしいわ・・・
ともかく、そういうシステムがあるので、必然的に檀家の人が亡くなると、そのお寺で請け負いますので
お葬式代金も相場が決まってきます。うちは40万。。。からでした。
これだけでお葬式が終わるわけではなく、この基本料金(というのか)に必ず付属してかかるのが「お布施」代です。
お布施の場合は、相場が30万からとか、40万からとか、、、これは家の家格にもよるとかで、先祖代々の戒名をどのくらいお金をかけて高い位階?でつけてもらったかにもよります。
家の家格を落とせないので、あなたの家は〇〇十万からです、となります。
うちは今でこそ没落ボンビーですが、その昔は羽振りもよく裕福な、名家旧家と言われる家でした。
(そういう家には家宝とかお宝があると思いますよね?何も残ってないです。皆持っていかれましたwww)
ですから、無駄に家格が高い。。。。。そう、お布施代がべらぼうに高いんです!!!!!
「ぎゃーーーーーーー」と叫びそうになりました。まさにムンク。あの状態。
ないモノはない、無いんです、出せませんと言っても信じてもらえず。
「あるでしょ」「ないわけない」「供養になるんだからけちけちしないで」「あなたそれでも娘なの」とか
うちの事情を知らない人たちがよってたかって「払え」と迫ってくるんですよ~(;’∀’)
まるで獄卒の鬼👹(笑)
いや、今でこそ笑えますけど、当時は本当にきつかったです。
味方は誰一人いないし、文句言うだけ言う人って何も手伝ってくれませんしね。
まあ、そういうものですわ。
あの頃は周りの人が般若にしか見えませんでしたね~。。(遠い目)
という地獄の沙汰がありまして。
何しろ、自分で払う葬式代って初めてなわけで。
右も左もわからない上、ものすごい決まった風習というか、田舎の常識でゴリゴリの状況で
あれよあれよという間に、ものすごいお金が吹っ飛んでいくんです。
よく、結婚式と葬式ってお金がかかるもので比較されますけどまさにその通り。
しかも「いらない」と言えない針の筵状態。
これで、親しい親戚や身内がいればちょっとは違ったかもしれないですが。
あいにく誰もいなかったので、あっという間に借金まみれになりました。(笑)
仕事も休めず(さすがに通夜と葬儀の日は休みましたけど。直前の危篤の時も休んだりしたので
その時は月の半分くらい会社休んで、首になるかと思いました)
職場と現地の往復はきつかったー(体力とお財布事情)。。
当時の私は貯金なぞゼロ円(今も変わりませんが)で、しがない派遣社員でボーナスとか無いし
財産なんてものもなかったので、そんなべらぼーに高い葬式代なんか!とてもとても
出せたもんじゃないのに、葬儀屋に払うお金もお寺に払うお布施も、分割で払いましたよ。
(お布施は借金して一括で払いましたけど、、、お布施代、〇十万円ですよ、、、ボーナス並ですね。。。)
もう死にそう。マジ無理ですから!
という、親が死んでも悲しむ暇もないほどにお金に苦しめられる地獄絵図。
これが、二人分息つく暇もなく続いたんですね。。
意味不明ですよね(笑)
しかも、葬儀の後に続く49日、一周忌、三回忌が控えていると聞き
初盆にはまた同じような金額のお布施をしなければならないと知り
これにはたまらず、頭を下げて減額をお願いしました。
いや、だってもう本当に無理ですって~!!!
でも、周囲からは冷たい目でしか見られず、理解してもらえないという。。
「金があるくせに、信じられない人で無し!」
もうね、嫌になりました。この間、もちろん仕事もしてますし。
実家が遠いから行ったり来たりで、お金もかかるし体もキツイ。
今思い出しても、あまり記憶にないくらい忙しかったですね・・・・
ああ、すみません。だいぶ愚痴入ってます💦💦
まあそいういうわけで、お寺と連携している葬儀屋でしか行えないので、「小さなお葬式」とか安いところは使えませんでした。
安くて、住職派遣とかもありますけど、檀家はそういうの一切無理(;’∀’)
で、結局それだけのお金をかけて行ったお葬式はどうだったのか?
対応してくれた葬儀社の方は皆さんとても良い感じの、良い人でしたよ。感謝してます。
人としての温かさを感じました。
さすが、そういう業者だけあって、そつなく、死者や遺族への心遣いも見られるし、
ありがたかったです。
ただ、葬儀ってお金かかるんだなあというのが正直な感想です。
どこにお金かけてるのかわかりませんが、一つ一つが、やはり割高何だろうと思います。
でも、例えば棺とかは、どうせ火葬にするのにね、と思いながらも数万するわけで、
一回しか使わないそういうものが何万もするので、けっきょく何十万もしちゃうんですよね。
骨壺も一回しか使わないけど一生もの(というのか、、、)なので、それはある程度するのは
わかりますが、、
棺に敷く布団代とか、一式代もいくら、、と値段がかかれていて、なんだか一覧を見ていて
複雑でした。
亡き父母も、これで喜んでいるのかなあとか。。
「お葬式」は義務じゃない、本当に親しい人だけでやればいい
お通夜やお葬式って、身近な人や、本当にお世話になった人や親しい人、仲良かった人、
親戚や友達で行われるべきだと思うんですよ。
それを実感しました。
田舎だからかもしれないけど、参列者が本当に亡き人を思ってくれているのかどうか疑問でした。
文句言うだけ言って、食うだけ食って、話もしないとか。
固まってひそひそ話とか、出てけ!ですよ全く。
(しかも、私とはあまり面識もなく親しくもない間柄で、血縁上近いらしい、というだけで鎮座しておりました)
後で聞いたら、私の両親とも特に親しく話をしたことはなかったとか。
あんた、なんでここにいるねん!!!(笑)
田舎の7不思議です・・・・
そんな人たちに食わせる料理のために高い金額だしたくないわと、内心思いました。
残った料理やお菓子やお供え物は、身ぐるみ剥ぐ勢いで持っていきましたしね(笑)
挙句、意味不明な「お手伝い賃」を請求されました。なんでやねん(# ゚Д゚)
あんた何もしてないやろがい!!(とは言えませんでしたが・・・)
結局もくもくと食べ続け飲み続け、料理追加酒追加を叫ばれ、すきっ腹を抱えた私が横目で見ているのも
お構いなしに、お土産までせしめて帰っていった人たち。
葬儀とかって、死んだ人の思い出話とかするんじゃないんかい!
いや、多分これは、特殊なんですよね。今回が。
普通は、身内や親しい人だけでしょ、呼ぶのは。そしたら自然、懐かしい思い出話が出て来るよね。
それが普通だよねえ。。。と、今でも思う、私が最初で最後の喪主・施主を務めた葬儀の
しょっぱ苦い思い出話でした。。。