昔の話ですが、思い出すとけっこう不思議な話ってあるものです。。
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誰でも経験している、不思議な話はきっとある。意外と身近な話
小さい頃って、怖い話とかオカルトめいた不思議な話、そんなものに興味が湧いたりしますよね。
幽霊見たとか見ないとか霊感があるとかないとか。
そういう噂レベルの話もどこかにはあるわけで。
小学校にまつわる怖い話なんてのも、中学高校にも、いくつか存在してたりしますよね。
私も小さいときは夜中の誰もいない学校の肝試しとか、いわくつきの場所にみんなで見に行くとか
余計な事をやっていたこともあります。
でもそんなことではなく、もっと身近に、ふとしたときに経験する話の方が、リアルでよほど実感するものです。
例えばこんな話です。
空耳かもしれないけど、ちゃんと聞こえた鐘の音は誰が鳴らしたのか?友達にも聞こえていた不思議な音
これは私が小学生の時のこと。
友達が買っていた子犬が目の前で車に轢かれてしまったことがありました。
皆で可愛がっていた子犬で、とっても可愛かったのを覚えています。
その子が、まあいわゆるひき逃げで、はねられてしまって。直後はふらふらしていたんですが、ぱたっと倒れて、口から血を流して横たわってしまいました。
もうみんなびっくりして。どうしたらよいかもわからず、大人も運悪くその日は誰もいなくて、子供しかいなかったんですよ。
私はすぐ、医者❕獣医さんに電話しよう!といって、電話帳で獣医と書かれているところにとにかく電話して、状況を説明して、今すぐ来てほしいと訴えました。
でも、大人がいなかったので、もちろん断られました。
でもそこをなんとか!助けてください!と泣きついて、何とか来てくれるように頼んだんですが
「今どういう状態?・・・・・うーん。もうそれはだめだね。手遅れだよ、可哀そうだけど」
そんな身もふたもない言葉にショックを受けたことを覚えています。
飼い主の子は泣いていました。
それでもあきらめきれず、今度は神頼みです。
なぜか仏壇にみんなで祈り、何とかどうにか助けてくれと祈りました。
その時でした。
何もしていないのに、「チーン」という、あのお仏壇にある鐘の音がしたんです。
あの鐘、自然には音は出ませんから、誰かが鳴らさないと音は鳴りません。
その音がしたんですよ。
「!?!」
皆顔を見合わせて、次の瞬間嫌な予感がして、一斉に子犬を見に行きました。
眼は開いたままでしたが、もうなくなっていたんだと思います。
呼吸も止まり、体も動きません。
きっと、あの子が「もういいよ」って教えてくれたんだね。誰いうともなくそう言って、納得するしかありませんでした。
あの不思議な出来事は、当時一緒にいた皆が実際聞いていたので幻聴でもなんでもありません。
一度だけ聞こえたあの鐘の音は、きっとあの子が別れの挨拶をしてくれたんだなと思います。
これと同じような事が、私の身の上にもおきました。
中学生の時でした。
離れて暮らす私に愛犬が教えてくれた?今生の別れの知らせの音
当時私は、生まれた時から育ててきた愛犬と離れて住む生活をしていました。ずーっと一緒だった愛犬と離れて住むのは、初めてでした。
というのも、そもそもは親の離婚により母の実家に行く事になった私が、一時は一緒に連れてきた愛犬と暮らしていたものの、母の実家の都合でマンションに住むことになり。
庭がなくなってベランダで飼うことになったものの、やっぱりそれは可哀そうだろうということで。
家族の説得により、渋々承知した私でしたが。。。
それでも愛犬の事を思えば、やはり自由に動き回れる慣れ親しんだ土地で父に飼ってもらうのが一番だろうと納得して、泣く泣く別れたのでした。
長い休みごとに、父のもとに戻っていたので、それっきり会えなくなるという事は無かったのですが。
その愛犬が、私と別れて1年もたたないうちに亡くなってしまいました。
老齢とも言えない年齢で、まだまだ元気で生きていくだろうと思っていたのに、、、、
ちょうどいまくらいですかね。もう少ししたら冬休みでまた会える、そう思っていたのに。
実はその知らせを聞いたのは、愛犬が亡くなった当日ではなく少し後になってからでした。
父に電話して、初めて「実は・・」と打ち明けられたんです。
それを聞いた瞬間、私の中で「やっぱり」という思いが去来しました。
なぜかというと、おそらく亡くなった時と思われる頃に、不思議な体験をしていたからです。
その日は平日の夕方から夜にかけて、私は部屋に居ました。
机に座っていたんですが、机は部屋の窓際にあり、窓の向こうには高速道路がすぐ見えるようなところでした。
まあ、それなりの防音はされていた窓だったので、さほど音は気にならなかったのですが。
多分事故でも起きない限り、音に対して過敏に反応するような事にはなっていませんでしたから。
その瞬間、高速道路からと思われるくらいの距離で、一瞬、犬の鳴き声が上がりました。
まさか、轢かれたのか???
背筋が凍りました。
そしてすぐ窓を開けて、様子を確認したんですが、いつも通りなんの問題もなく車の往来があるだけで、格別変わった雰囲気もなく。。。念のためベランダに出て周囲を見下ろしてみましたが、こちらも特に変わった動きがあったわけでもありませんでした。
ちなみにいうと、当時のマンションの付近で犬が轢かれたとか、犬が放し飼いとか、そういうものはありませんでした。なので、余計に気になり、印象に残った出来事だったんです。
父が愛犬が亡くなったという話をしたときに、私の脳内にはこの記憶が蘇り
そしてあの時のあの声は、あの子、私の愛犬の最後の声だったのかなと
最後の瞬間会えなかったことの悲しみと後悔と、でも知らせてくれたことへの喜びが重なって
電話口で大声で泣き、父を困らせてしまうという
そんなことがありました。
今でも思えば、最後の1年とわかってたら一緒に住んだのになあと思う気持ちと
最初から連れて来ずに、自由に田舎生活を送らせたらあるいはもっと長生きしたのかなという思いが
複雑に絡み合って、悩ましいことなのですが
何もないより、こんなお知らせでもあったことは感謝です。
いつかまた私があの世にでも行ったら、やっぱり会いたいなあと思っています。