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空き家を維持するのはかなりお金と気力が居るという話(実感)

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空き家管理

私は親が住んでいた実家を維持しているが、誰も住んでいない家を(しかも遠い)維持するのはとっても大変である。。

古民家と言えば聞こえがいいがただの古い家は無価値。値段は付かない

我が実家は、非常に歴史がある建物を持っている。明治になる前から建っている、石造りの家である。
でも、それがなんだという(笑)
中古市場に持っていけば、たんなる築古住宅でしかない。ということは家の価値はゼロに等しく、売る場合は更地にした方が買い手が付くというありさま。
これが、目的を持って購入する人に当たれば、例えばその古さを活かした古民家カフェとか民泊とか、、
まあいろいろ使い道はあると思うし、もし私がお金を持っていたら、懐かしくて古き良き魅力がある実家の建物をちゃんと治して、使いたいと思っている。

古いものには良さがある。
歴史を刻んできた 時間が封じ込められていて、そこかしこに時の流れが止まっているかのような
においであったり、空気を感じる。
なんというか、空気が止まっているみたいな。
その時代の、同じ空気を吸っているような感覚にさえなる。

昔生きていた人が使っていた櫛や、道具や、本や、家具などと一緒にそこにいると、この同じ風景を
昔ここでこの場で見ていた人がいるんだなあと思うと
不思議だけど何とも言えない切ないような気持ちがこみ上げてくる。
そんな気持ちを味わいたくて、昔のまま手付かずの部屋で一人たたずんでいると
なんとなく、家と会話している気にさえなってくるから不思議だ。
私はそんな古民家で育ち、そういう空気に触れるのがとてつもなく好きだった。

ちょっと変わり者だったかもしれない(笑)けど、古い物が好きとか古民家ファンなんて、多かれ少なかれ
そういうところがあるんじゃないだろうか。

異国情緒という言葉があるが、あれの日本版というか。
古民家情緒というべきか。
古き良き自分の知らない時代に触れた気になれる、という感じは確かだ。

だからそういう趣味の人でもなければ、一般的に見れば「ただの古い家」でしかない。
多分、「早く建て替えればよかったのに。こんな古くて買う人いるの?」と言われて終わり(笑)

実際、普通の不動産屋にいけば、査定はその通りで、上物(家屋)の値段はつかない。
土地だけの値段で評価されることになるので、想定しているよりかなり額が下がるのでショックはでかい。
おまけに余計な上物が付いていたら、買った人はまず取り壊す手間が残るので、「解体費用込みで差し引きこのくらいでなら買う」という話もあったが、車も買えない値段だった。。
いくら何でもこの値段。。。。まさに二束三文。投げ売り。
やっす。。。
タダよりマシか、というレベル。

自分の中の価値と、世間の価値は全く一致しないということで、はかない望みは消え去るのであった。。(泣)

空き家の庭はすぐ草ぼうぼうになる。定期的に刈り取らないと・・

この古くて広くて荷物のいっぱいあるもはや負の遺産になりつつある実家であるが、
持っている以上維持費はかかってくる。
電気ガス水道などのライフラインは全部止めたとしても、固定資産税はかかってくるし、意外と庭付きの家だと
諸費用が生じてくる。
その一つが、「草刈り」
コンクリート敷き詰めでもなんでもない普通の土の庭で木もそれなりに植えていたりすると、もう年間どれくらい生えてくるか・・・・
別の記事で書いた通り、なんだかんだ調べた結果、知り合いの植木職人もいないうちの場合
地元のシルバー人材センターに依頼したわけだが、これが庭の広さと草の量(かなり育っていた)で、ほぼきれいにしてもらって1万強。これでもちょっと手を抜いてもらったというか、あんまりがっつりきれいにしなくてもいいよというレベルでこの値段である。
おひとり様で1日作業。もし人数が増えたり時間がもっとかかっていたら、あっという間に倍である。恐ろしい。
でも、育ちまくって裏庭に入れない状態だったので、やるしかなく、、、
一度きれいに刈っておけば、あとは定期的に(夏に一度刈り、秋口年内にもう一回刈り、翌年の春先に刈り、ということで年間3回くらい作業が必要になるが、一度きれいに刈り取った次の回は、半額になった)
処理していくことが必要となるらしい・・・

他にも、雑草があることで蜂が巣を作ったりもするし、背が高くなりすぎて隣近所の家の敷地に入ったりとか
いらぬご近所トラブルの元にもなりかねず・・・

あんなことやそんなことをあれこれ考えているとドツボにハマるので、とりあえず支出は痛いが仕方がない。
苦情が出る前にやっておいた方が良いだろうということで、年間3回の草刈りを依頼することになったというお話。

不動産屋から言われた事(アドバイス?)

私が実家を何とかして売りたいということをあちこち声をかけているのだが。。
あわよくばただでよこせ!とかびた一文払わんぞ!という鬼のようなやつらもいるので、地元ではあまり声を大にして言えません。。(どんなとこだ)
地元の人たちには内緒で普通に空き家にしているけど、実はこっそり売却の夢を捨ててはいませんよと。
いずれわかることだからいいけど。
その、空き家を売りたいんだけどって相談した時の不動産関係の人から聞いた話だと
「なるべく早く売った方がいい」「家は年々老朽化するからね、相続したら即売りなよ」

まあ納得だなあ。維持費かかるし、なんだかんだで問題が起きるたび現地行ってたらお金も時間もかかる。
意外と精神的に苦痛も重なるし、いくたび胃が痛いわ。。。という日々だったし。

とっても懐かしい家でもあるけど、思い出の中の家と、現実はとてつもなく違う。
「売るなら早く」が、その不動産関係者からのアドバイスだった。ご尤も。
ただね~・・うちは、いますぐ売れる条件がそろっていないので。。
(記事にもしたけど根抵当権の問題とか、親の連帯保証人の件とか、、無駄に広くて荷物が多すぎて手を付けられず残留物の山ということも)

ほんとに、こんなときは。。地元に何人か頼れる親戚か友達が居ればと思う。
兄妹姉妹が一人でもいればと思う。
まじキツイ。

もしくは、自分が裕福でお金も時間も余裕があるなら、あるいは楽しみながらできただろうとも思う。

そんな夢の話を語っても仕方がない。現実を見よう。現実を!
今直面している現実は、この問題ありまくりの家をどうするか。
とりあえず、できるところから一つずつやっていくしかないんだな。

かけられるお金は少ないけど、時間をかけてでもなんとか進んでいければいいかな。
ということで、今後も進みつつ、ブログ記事にしていきます。

gotoku

gotoku

「夜明けのブログ」管理者のgotokuです。
このブログは、私が実際に経験した事や思い出などの
記憶を記録として残しておきたいと思って始めました。

まあ、本当にいろんな事があって、真っ暗闇な一寸先は闇な日々でした( ;∀;)が、ようやく少しずつ暗闇から陽が差してきたかも?!な状態になってきて、、、そんな意味もあってブログタイトルにしました。

「明けない夜はない」これは本当にきっとそうなんだ、と思ってます!

実際にいろんなことが起きて、その時必死で調べたりしたことも今では良い思い出です(笑)
でも当時は大変でした。もし同じように困ってる人が居たら、ちょっとでも参考になればいいなと思います。
(意外と調べても出てこない事って多いんですよね・・・)

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