「惑星タイタン」って聞いたことありますか?映画のタイトルみたいだけど、実在する土星の衛星の一つです。
土星と木星は、衛星の数も多くて、本体が巨大なだけに(太陽系最大と2番目の大きさです💦)衛星とはいえ、中には立派な惑星ともいえる大きさのものがあります。
地球には月、ってイメージですが、そのまま土星に当てはめると。。。
本体の土星に比べるとまるっきり比較にならないくらいの大きさのモノばかりですが、地球に比較するとその大きさが良くわかります。
惑星タイタンは土星最大の衛星で月や水星より大きい
タイタンはその土星の衛星の中では第6の衛星ですが、大きさは最大の大きさです。
なんと、月や彗星よりでかい。そしてもちろん、地表のある岩石惑星です。
これはもう立派な独立した惑星ですよね。
そして、なんとびっくり。太陽系で地球以外に大気を持っている唯一の惑星です。
そう、大気がある!!超~珍しい惑星です。
でもその大気は分厚くて、黄色く煙っているので中身が全く見えません。。遠くから見ると、黄色くぼやけた感じに見えます。ちょっと金星を思い浮かべちゃいますが、まったく違います(笑)
じゃあ中身もあんな地獄絵図が。。。。。と思いきや。
岩石惑星ですが、その構成は氷と岩石。つまりめっちゃ寒い!
空気も酸素ではなく「窒素」です。
そう、あの黄色いくもった大気は窒素で、人間がそのまま生きられるところではないですが
見た目にはなんとなんと、山あり谷あり海あり、砂丘あり、川も存在していて、天候もあり
まるで地球そのもののような風景が広がります。もちろん緑は無いですが。。
大気の温度はマイナス180以下というおそろしい極寒の世界ですが、地球の極寒の地にいけば似たような世界が広がっているかもしれません。
「まるで地球」と評されるのもわかりますね。
でもこの海、湖や川の水は何かというと、メタンやエタン。
タイタンには水の代わりにメタンの雨が降り、風も吹き、メタンとエタンの海や川が存在するんだそうです。ものすごく冷たい世界だろうけど、なんだか不思議な感じの、見てみたい世界ですよね。。
メタンの水の湖とか、窒素の大気。。。。一体どんな感じなんでしょうか。。
タイタンの地表までを映した画像がある
実は、このタイタンには探査機が着陸して、映像も撮ってきているんです。
それはカッシーニという探査機に搭載された、ホイヘンスという小型惑星探査機がタイタン上空から投下されたときに着陸までを撮った、タイタン降下ミッションの降下プロープ映像です。
めちゃくちゃスゴイです。感動します。
私はこの映像を初めて見た時は目を疑いました。まるで地球、その通り。
特に圧巻は、この着陸機ホイヘンスがメタンの雲の間を抜けて、次第に地面に近づいていく様です。
上空から見える地形は、まるで地球。山、崖、海、川、山脈。まさか本当に別の惑星なのか?
これ作りものじゃないの???とさえ、思いました。
近年は、赤外線で調査が進んで、正確に地形を再現した地図も出来たりしていますが
やはり実物の映像を目にするのは違います。
金星の地表画像を見た時も思いましたが、すごすぎる。
この、今見ている世界が、実際にあの星(夜空を見上げてもどれかよくわからないけど)に存在しているんだ!と思うと
何か不思議な何とも言えないきもちになります。ワクワクして、もっと知りたくなります。
誰もいない、誰も行ったことが無い遠い遠い場所に今も確実に存在する世界。
それを目にすることが出来るとは!
ぜひ、生きているうちにもっともっと本物の画像を見たい。
金星も、タイタンも、他の衛星や惑星も。
謎を解き明かしてほしいと思います(*^^*)