日本で爆発的人気を博した伝説のクイーンとその伝説のボーカリスト(パフォーマー)フレディ・マーキュリーの半生を映画化した「ボヘミアン・ラプソディ」。
この映画は一世風靡して、もはや社会現象でした。応援上映も散々やってましたね。
実はこの映画の上演真っ最中、私はどん底に居ました。親が癌末期の余命宣告された時とタイミングがばっちりあってしまい。。生と死、を身近に間近に感じていた当時の私の心境にオーバーラップして、より深く心に残る映画となりました。
暫くは当時の事が思い出されるので観るのも音楽を聴くのも辛かったんですが、今はそれも乗り越え、当時を思い出して感慨深く観ています。
「クイーン」も「フレディ・マーキュリー」も名前しか知らない私がドツボにハマった映画
それまで私、フレディ・マーキュリーも、クイーンについても、うっすらとしか知らなかったんですよね。
モノマネする人がデフォルメして笑いを取ってたりするのとか、キワモノ・イロモノ的な存在だろうくらいしか情報がなく。。💦本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
でも、たまに見かける本物の映像と、映画のコマーシャルで見たフレディがあまりにも激似で度肝を抜かれ、
さらに他の映画を見に行った時に予告で見た内容と音楽にぐっさり刺され・・・「観たい」気持ちMAXに。。
腐ってもフレディ・マーキュリー、腐ってもクイーン。
映画を見るまで事前情報はあまり見ない事にしてたんですが、予告で流れる音楽だけ聴いても「音楽センスすご!」なのは十分わかりました。
そして、その、良く知らないバンドとよく知らないヴォーカルの半生を知るために、軽い気持ちで観たのが
始まりでした。
最初から最後まで、ノンストップで釘付け。
こういう人だったのか。こういう音楽だったのか。こういう・・・
まったく時間を感じさせず、あっという間にエンディング。
そうそうその前にライブエイドでした。
観客全員が、私も含めて気持ちは同化しているかのようでしたね。一体感。これは前によく行ったライブハウスのやコンサートの一体感とはまた違う、何とも言えない一体感でした。
映画としても面白いし感動だし、フレディ・マーキュリーだけじゃなく、他のメンバー(ギターのブライアン・メイ、ベースのジョン・ベーコン、ドラムのロジャー・テーラー)も激似。
後で本物映像見まくったけど本当に似ててびっくりでした。さすが役者、、雰囲気や動作、しぐさも研究してるんでしょうね。ほんっとクリソツ。(フレディ以外は本人まだ生きてるけど)まるで乗り移ったかのよう。
まるで自分が、その時代に生きて、伝説の「ライブ・エイド」に参加しているかのような。
まるで自分が、今この映画館からその時代のライブエイドにタイムスリップしたかのような。
そんな臨場感もたっぷり味わえました。
そして観客の一体感。感情を共有しているかのような同調、共感。
皆一緒に、足を踏み鳴らし( ウィ・ウィル・ロック・ユー )、手拍子( レディオ・ガ・ガ )、
叫ぶ( ハマー・トゥ・フォール )、歌い( 伝説のチャンピオン )、、そして聴き入る( ボヘミアン・ラプソディ )、、ライブエイドの名曲メドレーの流れのまま、映画もエンディングに入り、在りし日のフレディのパフォーマンスをたっぷり観ながらの「Don’t Stop Me Now」、もうずっと聴いていたい観ていたい、極めつけの最後にはフレディの人生最後を飾った終焉の曲でもあるかのような「The Show must Go On」。
ちょうど、人生の幕を下ろそうとしている父母の、その時と重ねてしまって、この曲は映画を見終わった後も、何度も何度も何度も。歌詞を考えつつ、聴き続けることになりました。
今でも父母を亡くしたあの頃を思うと、BGMに流れてくる映画「ボヘミアン・ラプソディ」の曲の数々。
どうしたって泣けてくるけど、少しずつ思い出に変わりつつある想いとともに、過去の記憶に鮮やかに残る、
私にとっては忘れられない、映画です。